時雨煮とは、生姜を効かせてお砂糖とお醤油で甘辛く味付けした煮物料理。

部屋中に立ち込める甘辛い香りはどこか懐かしくて、食欲をかきたてますね。
こどもたちに、”いい匂い〜”って言わせたい！

こどもたちが大人になっても、この香りが”懐かしいお母さんの匂い”として心に残ってくれたら嬉しいですね。

”つくりおきおかずに最適”
濃いめの味付けなので、おべんとうのおかずにぴったりです。

”アレンジいろいろ”
溶き卵でとじたらすき焼き風のどんぶりの出来上がり。
さらに、白ネギやしらたき、お豆腐をプラスしても◎
パンにもよく合うので、レタスをプラスして、サンドイッチにも挑戦してみてくださいね！

【椎茸と牛肉の時雨煮】４人分

「椎茸と牛肉の時雨煮」材料

椎茸　　　　・・・大きめ３枚
牛肉　　　　・・・２００g
生姜　　　　・・・２０g（１片）
砂糖　　　　・・・大３
濃口醤油　　・・・大２
酒　　　　　・・・大１
みりん　　　・・・大１

「椎茸と牛肉の時雨煮」作り方

１）椎茸は石づきを切り落とし、汚れが気になれば拭き取る程度で洗わない。

２）生姜はよく洗い、硬い皮の部分はそぎ落とし、細切りにする。

３）テフロンのフライパンに油をひかずに牛肉を入れ、砂糖、生姜を加えて炒める。

４）全体に火が通ってきたら椎茸を加え、醤油、酒を加え全体に味を含ませるように煮詰める。

５）水分がなくなるまで煮詰めたら最後にみりんで照りをだす。

きのこの水分をしっかりとばして、味付けは少し濃いめに。
甘めのレシピになっています。お好みで砂糖大２にしても美味しくできます。

すき焼きの要領で、牛肉を炒める時に砂糖を加えしっかり甘みをつけるのがポイントです。
他にもあさり、はまぐり、カツオ、マグロなどの魚介類、
きのこ類などいろいろ作ってみてくだいね！

【豆知識】”時雨”しぐれとは

”時雨”しぐれとは、秋の終わりから冬のはじまりにかけて一時的に降る急な雨のこと。
日本語の美しさを感じますね。

多くの詩人もこの時雨を使って句をたくさん詠まれたそうです。

時雨は、冬の季語、蝉時雨は夏の季語。
時雨虫、時雨霧などといった言葉もあるようで、どちらも秋の季語となっています。
いつの間にか朝晩肌寒くなり、鈴虫が秋を運んできたように、時雨とともに秋も深まり、時雨煮を作るお母さんの姿からは日本の美しさ、
心の豊かさが想像できます。

この感覚を未来にも伝えていきたいと思います。

想像力を働かせながら、時雨煮を作ってみてはいかがでしょうか。

次回もお楽しみに！

講師：中島涼子

～安心・安全は家庭から～～家庭料理は家族の絆を結ぶ～
2004年　LE CORDON BLUE 神戸校　菓子基礎 中級 上級コース卒
2009年　料理教室lista主催 料理研究家養成コース 卒
2009年　ケータリングプランナー 取得
2009年　ハーブクッキングアドバイザー　取得
2010年　神戸トアロードにカフェをオープン
2011年　自宅にて『記憶に残る料理教室』主宰『記憶に残る料理教室』
記憶に残る料理教室では、忙しい毎日の中にも、お母さんの味を子供に伝え、また、自分の味を見つけることで気持ちに余裕がうまれることを信じています。【中島涼子の記事】
https://www.branshes.jp/wpapp/blog/blog_tag/ryoko-nakajima/

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