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「イオン心をつなぐプロジェクト」被災地研修に行ってきました【報告その1】

2014.06.21

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東日本大震災 被災地の今 ~その1~

先日、「イオン心をつなぐプロジェクト」被災地研修に行ってまいりました。
震災から、3年3ヶ月……
被災地の今を伝えていきたいと思います。
 
6月11日【石巻 日和山公園】

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山頂より町を見下ろした景色

山頂より町を見下ろした景色

日和山山頂へと続く階段

日和山山頂へと続く階段

 

今日は、6月11日。
震災が起こった日から、ちょうど3年3ヶ月。
東日本大震災の避難場所である日和山の山頂までは、
長い長い石段が続いており、
震災が起こった日、避難場所をめざし、
この階段を命がけで上った方のことを想いながら山頂へ上がりました。
頂上から、町を見下ろすと……
道路を挟んで山沿いは、少しづつ増設が進んでいる様子でした。
震災時には、津波だけでなく、プロパンガスが爆発して火災も起こったとのこと。
道路周辺には、お墓がたくさんあり、倒れたお墓や散らばったお墓に
テープで名前が貼ってあったのが生々しく感じました。
7月以降に住宅増設と植樹を進めていき、
この山頂から見下ろしたすぐ下に
2020年完成予定の公園(鎮魂の森)を作る予定。
 
6月12日【気仙沼漁港】
地元の元漁師の方に漁港を案内して頂きました。
すごい水揚げの数にびっくり!
漁業復活の活気ある風景に嬉しくなりました。
だた、周りの風景を見渡すと、
まだまだ地面のかさ上げなどは一部終わっただけ……
と復興には時間がかかりそうです。
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メカジキ・マグロ・サメ・マンボーなどなど大量です!
魚を入れる青い容器この中に入って流され、
助かった方もたくさんおられたそうです。
(2枚目写真)
 
【舞根森里海研究所】

NPO法人【森は海の恋人】畠山重篤先生のお話
畠山先生は、カキ・ホタテの養殖をされている日本漁業家。
小・中学校の教科書にも載っている有名な方です。
国連のフォレストヒーローズ賞(森の英雄)等、
様々な賞も受賞されています。
イオンは“木を植える”活動をしていますが、
木を植えることが海のためにも良い役割を果たしていることを知っている方は、
どれくらいいるのでしょうか?
 
生物の育成に必要な栄養の吸収には“鉄”はかかせないのですが、
海水の中には、窒素とリンはあるが、鉄はほとんどないらしいのです。
土壌に含まれる鉄は、そのままの状態では空気にふれると酸化してしまい
生物が吸収できなくなってしまうそうですが、
森林(広葉樹)の落ち葉が、腐葉土となり、
腐葉土が作りだすフルボ酸が鉄と結びつくことで、
酸化する事なく海にたどり着き豊かな海(植物プランクトンが多い)を作りだしている。
 
結果、森から流れてくる水がプランクトンや海草をそだて、魚も増えていく。
 
気仙沼は、震災で大きな被害を受けましたが、
水上げは、前よりも良くなっているとのこと。
津波で、海の底がひっくりかえされ、
窒素とリンが水面に充満しているところに、森から鉄分が流れてきてプランクトンが増え、
牡蠣もたくさんとれ、みんなイキイキと働いている。
フランスの有名ブランド、【ルイヴィトン】もこちらの支援に多額の寄付をされており、
その寄付金は、30名の人件費として仮設の方の雇用を確保でき、
牡蠣養殖場の早期復活に繋がったそうです。
 
海にかかわる支援として、
ブランシェスではサンゴの保全活動をしているので、
今回の畠山先生の話は目からうろこのような話ばかりでした。
以前、沖縄の海で泳いでいる時、白化しているサンゴが多い中、
一部すごくサンゴがイキイキしている場所があり、
地元の方に尋ねてみたところ、そこは、
川からきれいで冷たい水が流れてきている通り道になっていると言われたことを思いだしました。
単に、川からの冷たい水で海水温が上がらないからだと思っていましたが、
それだけではない事を、今回のお話で実感しました。
“海を考える事は、森を考える”こと! 貴重なお話を聞けて、とてもためになりました。
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【気仙沼 大島】

津波の被害に遭われた、ゆず農家を営んでおられる方の家にて、
震災当日のお話を聞きました。
息子さんが、決して諦めない心によって救われたお話や、
気にいって着ていた服ほど震災で汚れやキズができたと
その服を見せて頂いたり、心がすごく痛みました。
それでも、被災しても前を向く事が大切! と頑張っておられる姿は
凛としていて、逆に勇気をいただいた気がしました。
「ボランティアの方も、たくさん来ていただいておりますが、
その人達にしていただいた恩はすぐ忘れます」
「その、ボランティアのお返しは、“身近にいる困っている人達に何かしてあげようと思います”」
と、いう言葉が、すごく印象に残りました。
ボランティアは現在も募集されていて、一人来ていただけるだけでも、
すごく助かると話しておられました。
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明日のブログでは、陸前高田の様子をご報告したいと思います。
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