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岩手県遠野・宮城県気仙沼ボランティア報告

集合写真

イオンでは東日本大震災から10年間、被災地の復興支援をするイオン心をつなぐプロジェクトを立ち上げ、ボランティアツアーを実施しています。

今回は2019年10月9日~10月11日の2泊3日で岩手県遠野から宮城県気仙沼での実施。
参加者はイオングループの北海道から九州までの企業から集まった33名。
ブランシェスからは大阪本社から2名が参加しました。

大阪を9時台の飛行機で出発して、岩手県遠野に着いたのはすでに夕方の16時半。
翌日からが本番です。

岩手県遠野の寒風ヴィンヤードにてワイン用のぶどうの収穫作業

ボランティア活動1日目

イオンこころをつなぐプロジェクトでは、「NPO遠野まごころネット」さまと釜石ワインの苗木を育て、出来上がったワインの販売に協力をしています。

今回はその「NPO遠野まごころネット」さまが遠野市寒風ヴィンヤードで育てたワイン用のぶどう、ピノノワールの収穫作業をお手伝い。

ぶどうの収穫風景

“楽しい”と思ったのは最初だけで、これがなかなかの量を一房づつ丁寧に中腰でひたすらハサミで収穫していく作業。収穫すればするほどカゴも重くなり移動も一苦労。
その後、収穫したぶどうをハサミで虫食いやつぶれた粒を取り除く選別作業。

ぶどうの確認

何が一番きつかったかというと、何匹も次から次にやって来るスズメバチとの戦い!
手にとまられて歩かれた時には心臓も息も止まって声も出なかったです。
オオススメバチを見たのも初めてで、作業が何回も止まり、男子でさえも“キャー”とかわいい悲鳴?をあげておりました(笑)

そんな悪戦苦闘の末、33人で400㎏以上のぶどうの収穫&選別を行い、次の工程の絞り機に入れられる状態まで完了させました。

心身ともにグッタリでしたが、ものすごい達成感もあった1日でした!
今回、みんなで汗水流して収穫したぶどうは来年販売されるとの事。

ワイン

そして来年まで待ちきれず、今発売しているものを購入したのは言うまでもありません。
普段はこの一連の作業を少人数でされているとのお話を聞き、びっくりしました。

ボランティア活動で植えた苗木が立派に育ち、国産オーガニックワインとして毎年販売されている事、ワインによる地域おこしに少しでもお役にたてた事をとても嬉しく思います。

気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館

ボランティア活動2日目

気仙沼は台風の影響で朝から強い雨。大島へ渡ってゆずの植え替え作業の予定が中止になり、震災遺構へ。

気仙沼は、このボランティアツアー以外でも大島でモデル撮影会をしたり、赤岩児童館でクリスマス会をやったり、何度も訪れている場所。

大島の橋

去年までは、気仙沼から大島までフェリーで渡っていましたが、新しく橋が開通したので、島まであっという間に到着。あっけない感じもしましたが、そのおかげで大島に来る人も増えたとの事です。ぐるっと島を回った後、気仙沼東日本大震災遺構へ。

津波で被災した気仙沼県立向洋高校の旧校舎には、4階まで達した津波の後があの日のまま残っています。

校舎の津波の被害


3階の教室だったであろう場所に流れてきた車がひっくり返っていたり、教科書が散乱していたり、近くの冷凍工場がぶち当たってきて崩れた壁等、凄まじい光景でした。

津波の被害にあった校舎

去年、気仙沼の児童館でクリスマス会をさせて頂いた時に、ボランティアで一緒に私たちのワークショップを手伝ってくれたのが向洋高校の生徒たちだった事を思いだし、胸が痛くなりました。

伝承館では映像も見れて、中でも階上中学校の10日遅れの卒業式で男の子が涙を拭いながらも、しっかりと最後まで読み上げる答辞に涙が止まりませんでした。
そこは避難所にもなっているので、避難してきた方が布団に座りながら聞いていて、その姿にまた涙でした。YouTubeでも見れますのでみなさんにも見て頂きたいです。

震災遺構は同じ悲劇を繰り返さないために、伝えていかないといけないもの、だと感じたと同時に、今回の台風もそうですが災害に備える事の大切さを改めて考えさせられた月命日となりました。

追記・・・

私たちが、このボランティアツアーから帰ってきたのは、台風上陸の前日。
1日前まで居た場所が台風被害にあっている光景や、カナダ代表のラグビー選手が復旧のお手伝いしている光景をTVで見ると、残ってお手伝いしてきたかった気持ちで
いっぱいになりました。

この度は台風19号の豪雨被害に遭われ被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
社内では募金活動を始めていますが、お力になれる事を考えて実行に移していきたいと思います。

 

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