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岩手県陸前高田の語り部、釘子明さんの「東日本大震災、語り部講演会」に行ってまいりました
2016年3月11日で、東日本大震災から5年が経過します。
その日から、ちょうど1か月前にあたる震災の月命日である2月11日に、岩手県陸前高田の語り部、釘子 明(くぎこ あきら)さんが、大阪で講演会を開くという事で、お話を聞きに行ってまいりました。
こんなつらい想いをするのは、自分たちだけで十分です。みなさんには、同じ想いをしてもらいたくない
NHKやMBSラジオの取材が入る中、定員170名の小ホールに200名近くの方が集まり、立ち見も出るほどの超満員でした。
震災当時のお話、そして陸前高田の今。
震災から学ぶ事
防災意識について等、
生の声をお聞きすることができ、そして防災についても考えさせられました。
音楽が流れる中、写真を見ながらの釘子さんの臨場感あふれるお話は、実際に体験した方でないと出ない言葉です。
「こんなつらい想いをするのは、自分たちだけで十分です。みなさんには、同じ想いをしてもらいたくない」
この言葉が、胸に刺さりました。そして、会場内のほとんどの方が涙されていました。
震災時の様子は、とても辛いもののようでした
釘子さんは、現在57歳。ホテル業界30年のホテルマンでした。
お昼休憩に風邪治療に訪れた病院の駐車場で震災にあい、母親とともに避難所である大石公民館に避難しました。
しかし、そこまで津波が襲ってきたため、さらに上にある陸前高田第一中学校まで避難し、そこで生きるための避難所を立ち上げることになりました。
避難所で初めにした事は・・・
避難者を地区別に分ける事
バラバラに家族が避難してくる中、地区別に分ける事で、顏なじみがいるだけで、安心し地区内で子どもの面倒をみてくれたりするからです。
そして、水と明かりの確保
被災して一番重要なものは「水」避難所では、飲み水確保の為、トイレの水道を止めて、飲み水は1日一人120CCと決めたとのこと。
「明かり」は、缶コーヒーにロウソクを入れて、行灯で囲み、教室のカーテンをはずして、寒さ対策し夜を過ごしたそうです。
次の日あたりから、消防団の救助や物資も届けられるが、それから、5か月間もの避難所生活が続いたということですから、それはそれは大変だったのでしょうね。
釘子さんから、参加者に質問。貴方は知っていますか?
①自分の避難場所を知っているか?
②その避難場所は安全か調べた事があるか?
③避難所の備蓄は十分か?
この3点の質問に対して、①はたくさんの方が手をあげられましたが、②、③はほとんど上がらず・・。
釘子さん自身、自分たちが、避難する避難所に対して何も知らなかったといいます。
停電時の、予備電源がない事、避難所だが毛布などの備蓄されているべき備蓄倉庫が予算不足で配備されなかった事実。
水確保や仮設トイレなどの緊急対策が不十分だったことなど数え切れないほど何も知らなかった、と。
避難所だから、設備が整っているとは言いがたいのが事実
避難所に指定されているから、安心とは限りません。
東日本大震災では、避難所に指定されていた場所が津波に流されていますよね。
また、キチンと防災のハザードマップを確認されていて、指定区域外の避難が遅れ、たくさんの方がお亡くなりになられたそうです。
自然の力からすると、自分たちの住んでいる地域が必ずしも安心とは言えないということを、常に考えておかないといけないということですね。
「避難所は行政が立ち上げてくれるとは限らない。自分で作るのもだ!」
と釘子さんは、おっしゃってました。
今一度自分の避難場所、その避難場所は本当に安全か?備蓄はあるか?
必ず、確認しましょう。
自分の命と、大切な人の命を守るためです。
災害は、必ず来るんです。
そして、東北に行きましょう!
講演のあった2月11日は月命日だったため、震災のあった14時46分に、全員で黙祷をしました。
参加者の質問で、今、東北被災地支援で一番してほしい事は?
「東北に来てほしい」
「ボランティアに限らず、旅行に来て現地の方とふれあい美味しい物を食べてほしい」
東北に行って、現地の方と触れ合うことによって、心の支援になります。
また、その土地の食べ物を食べ、お土産を買うことによって、その土地の産業が潤うことになります。
行政だけに任せていては、いけないのではないでしょうか?
みなさん、東北へ行きましょう!
この講演会企画したのは、当時中学生だった大阪枚方の高校一年の男の子。
企画からスポンサー集めまで一人で行ったらしいです!
私たち大人も見習わないといけませんね!
▼釘子さんの情報は、Facebookで確認してください
釘子さんFacebookページ
ブランシェスは、子どもたちの笑顔に繋がる活動を今後も行なってまいります。
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