【ママに届けたいメッセージ】

赤ちゃんの夜泣き。

その時期は、とてもつらいと感じてしまうもの。

1人目は本当に寝ない子で、

夜中は15分や30分おきに泣いて起きた。

毎日毎日眠れなくて

常に頭がぼーっとして

泣き声を聞くとビクッと体とこころがこわばるのが
自分でわかるくらいに泣き声を聞くのが、こわかった。

泣いている子どもを抱っこしながら

暗い部屋の中をうろうろ歩き回って

それでも眠くて眠くて、

眠っちゃダメだって
壁に自分の頭を打ち付けたりした夜もあった。

いくら泣いてもまったく起きないパパにイライラしたり
途方にくれて涙が出たりした。

ママは自分なのに
自分一人でお世話ができないことは
なんだか許されないことのような気がした。

人に甘えることができなかった

勝手に独りだと思い込んで
独りで戦ってた

眠れない毎日と
うまく替えられずに
何度もおしっこやウンチが漏れてしまうオムツ
吐き戻しで1日何回も着替えさせる洋服
1人でお風呂にも入れていたので
脱衣所で大泣きしている子どもの泣き声を聞きながら慌てて入るお風呂
化粧どころか化粧水すらゆっくり付けることもできず
そして進まない家事

こんな毎日 いつまで続くのかな
早く終われ
早く終われ

「お願いだから早く大きくなって」
生後3ヶ月くらいまでは
そればかり考えていた

2人目はまとめて2～3時間寝てくれる子で
おっぱいさえ飲めばまたすぐに寝てくれたので
本当に助かったけど

それでも1人で2人の子どものお風呂や寝かしつけが慣れるまでなかなか上手く出来なくて

眠る時は抱きしめて
いっぱい甘えさせてあげたいのに

それが出来ずに
上の子にさみしい思いをさせてる自分が許せなくて

上の子を先に寝かしつけしようとすると
泣き続けて声が枯れてしまってる下の子の泣き声が
狭い部屋中に響いて

泣いているのに相手をちゃんとしてあげられていない自分が許せなくて……

なんでうまくいかないんだろう
なんでうまくできないんだろう

早く大きくなって

早く 早く

早くこんな夜終わって

って

子どもみたいに声を出して1人で泣いた夜も何度もあった。

子どものことはもちろん可愛いと思っていたけれど
夜泣きがおさまるくらいまで
本当に毎日が必死の連続で
ゆっくり
こころから“可愛い”とは思えていなかった気がする
そんな時もあった。

そして3人目を育てている今

1人目、2人目の時には
苦しくて 苦しくて仕方なかった
生後3ヶ月までの毎日だったけど

今回だって
同じように寝不足だし 体中痛いけど
それでも
あなたのことが
愛しくて愛しくて 仕方ない

3人目の余裕
3人目の慣れ

ううん、違うの
そうじゃない
3人目だから分かること
3人目だから気付けたこと
この あなたとの時間はあっという間に終わってしまうものなんだ。
ということを私は知ってるの。

1日1日成長しているあなた
今日のあなたに
明日には会えなくなることを
私は知っているの

寝返りを打てるようになったら
寝返りを打てずに
短い足を一生懸命バタバタしていたあなたには
もう会えない

お友だちと遊べるようになったら
人見知りが激しくて
少しもママの側を離れず
ママにしがみついて泣いていたあなたには
もう会えない

その小さな足で
一歩、また一歩と歩けるようになったら
ハイハイで後追いをして
ママが入っているトイレの前でわんわん泣いていたあなたには
もう会えない

おしゃべりが上手になったら
「大丈夫？」のことを
上手に言えずに
「あぶー？」と言っていたあなたには
もう会えない

走り回る楽しさを知ったら
抱っこが大好きで
いつでもどんな時でも
パパやママに抱っこをせがんでいたあなたには
もう会えない

自分のことを1人で何でも出来るようになったら
1人で靴を上手に履けなくて
出かける前
いつも玄関先でママを困らせたあなたには
もう会えない

どんなに会いたくても もう会えないんだ

それを 私は

上の子２人を育ててきて知っている

あんなに
早く大きくなって欲しいと思っていたのに
子どもの成長は何より喜ばしいはずなのに
こころの中で
子どもの成長を
さみしく思う自分もいる

繰り返される同じような毎日でも
同じ日なんて本当は1日もなくて
今日もあなたは成長していて
昨日できなかったことが出来るようになり
今日できなかったことが
明日にはできるようになる。

そして
できなかった時には戻らない
昨日のあなたには二度と戻らない

どんどん どんどん大きくなって
気づいたら ママのこの手を離れていく
ママを困らせるくらい
ママをイライラさせるくらい
子どもが全身でママの両手を求めてくれる時期なんて
80年の人生の中でほんのわずかな
瞬きするくらいに一瞬のことだということを
私は知ったんだ

小さな耳も
薄い爪も
背中のうぶ毛も
甘いにおいも
あなたの泣き声だって

すべてが奇跡みたいな一瞬だから

今日のあなたに伝えたい。
ママは今日のあなたが大好きだって。

終わりがないように感じたあの長いトンネルは
実はとても短くちゃんと終わりがある。

そしてその先に信じられないくらいに

楽しくて
幸せで
可愛くて
穏やかで
くすぐったくて
たまにイライラもする

あなたとの毎日が待っている。

そんな

愛しくて涙が出るような
あなたとの毎日が待っていることを
ママは 知っているよ。
だから 泣いていいよ。

本当のこと言うと
寝てくれたらもっと嬉しいけどね。

でも泣いてもいいよ。

今夜も
お砂糖入れたあまーいホットミルク用意して
腹をくくって
あなたに
とことん付き合うよ。

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※LICOさんのご了承のもと、ブランシェス編集部にて編集させていただいております。
出典元：LICOさんの公式ブログ
「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」
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