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出汁が美味しい炊き込み御飯レシピと和食のすすめ【ママと子供の食育レシピNo.59】

炊き込みご飯

 

海外に広がる和食ブーム

日本食のすすめについてお話したいと思います。

和食はユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中で和食ブームになったのはいったいなぜでしょうか。
健康的だから。

それも一つの理由です。

アメリカやアジアでは肥満が社会的問題となっています。
脂質と糖質の摂取量が多い国では肥満が多く糖尿病患者の数も増え続けています。
国が脂肪摂取量を減らす提案をしていても、なかなか実行は難しいのが現実です。

 
【関連記事】出汁を引こう! 年末年始にも大活躍、和食の原点「出汁」のお話

 

隠れ糖尿病が多い日本人

欧米人に比べ、日本人は小柄で、外見では欧米人のような太り方をしません。
それはなぜでしょうか。

昔の日本人の食生活といえば、お米を中心に穀物・野菜・肉魚・味噌といった食品をバランスよく食べていました。
戦後、欧米食が日本にやってくると、肉やフライドポテト、パンといった高カロリー食へとシフトしていきます。
ファーストフードやコンビニは、今ではなくてはならない日本人にとっても親しみのある食事と言えるでしょう。

豊かになった反面、もともと日本人にあった栄養バランスの機能が崩れ、肥満や糖尿病といった生活習慣病の患者数が増加しています。

食べ物の消化を助け、インスリンと呼ばれるホルモンが血糖値を一定濃度に整えてくれる膵臓機能ですが、日本人は欧米人に比べ、この膵臓のインスリン分泌能力は半分以下だそうです。

高糖質の食事は血糖値を一気に上げてしまうため、膵臓への負担、他の臓器への負担がかかってしまうのです。

インスリンの分泌量が多い欧米人はよほどの肥満にならないと糖尿病は発症しません。
一方日本人は高糖質食でも肥満になりにくい代わりに糖尿病になりやすい体質といえます。

なので、欧米人と同じような食生活を日本人が摂取するということは、本来持っている身体の機能を超えてしまっているのです。

太っている=糖尿病 と、思いがちですが、そうではないということを知っておくと良いと思います。
日本人には日本人の遺伝子が存在し、日本人に適した臓器の働き、すなわち食生活が存在しているということですね。

一方、肥満が社会問題として取り上げられる欧米では、糖質をおさえ、野菜や魚を食べるヘルシーな食事が国を挙げて奨められています。

まさに和食ブームです。

 

まごわやさしい

まめ、ごま、わかめ(海藻)、やさい、さかな、しいたけ、いも
頭文字をとって、そう言われています。

本来日本人の体質にあった食事です。
お正月にはおいしいおせち料理をいただきました。

おせち料理は、「まごわやさしい」が詰まっていますね。
今一度、おせち料理の意味を再確認するのもおもしろいですね。

さて、今日は出汁を使った美味しい炊き込みご飯をご紹介したいと思います。

上手に出汁が取れたら是非、作ってみてくださいね!

 

出汁が美味しい炊き込み御飯

出汁が美味しい炊き込み御飯の材料

◼︎材料

米  ・・・2合
ごぼう・・・20cm程度
にんじん・・10cm程度
しめじ・・・1パック
こんにゃく・1/4
油揚げ・・・1枚
鶏もも・・・100g
バター・・・10g
大葉 ・・・適量

出汁 ・・・2合分
薄口醤油・・大3
みりん・・・大2
塩  ・・・小1/2

◼︎作り方

1、ごぼうはささがきにして水にさらす。
にんじんは4cm程の長さの千切り、こんにゃくは厚みを3等分にし細切り、油揚げは縦2等分に切り、5mm幅に切る。

鶏肉は食べやすい大きさに切る。

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2、炊飯器にお米を入れ、同量(2合分)の出汁を入れ、薄口醤油、みりん、塩を入れ軽くかき混ぜ、具材を全て入れる。バターをのせたら、いつものように炊き上げる。

出汁を入れ、薄口醤油、みりん、塩を入れ軽くかき混ぜ

刻んだ材料

大葉を細く刻んで飾る。

大葉を細く刻んで飾った炊き込みご飯

 

出汁の引き方 (基本)

◼︎材料

昆布   10g
鰹節   20g
水     1L

◼︎手順

1、昆布は固く絞ったふきんで表面の汚れを優しくふき取る。
(必要以上に拭かないこと)

2、鍋に水を入れ、昆布を入れて1時間〜一晩ほどおいておく。
(時間がない時は置かなくても大丈夫)
時間を置くことで、昆布の旨味で表面に滑りがでてくる。

3、中火にかけ、昆布のまわりに気泡がたくさんでき、沸騰の直前で昆布を取り出す。
(煮てしまうと昆布のえぐ味が出てしまうので注意)

4、鰹節を入れ、鰹節が踊る程度の火加減で2分ほど火にかけておく。

5、火を止め、鰹節が静かに沈んだら、あみで漉す。
(もったいないけど絞らない・・・のが料理人の常識ですが家庭ではついもったいないので絞ってしまいます。。。笑せっかくの出汁に雑味が出てしまうんだそうです )

6、黄金色の美味しい出汁の完成。

他にも季節のお野菜を使ってみてください!

炊きたてのごはんはご馳走です。
出汁と醤油の香ばしい香りが部屋じゅうに広がりますよ。

是非、作ってみてくださいね!

 

講師:中島涼子
中島涼子マンスリークッキング パナー~安心・安全は家庭から~~家庭料理は家族の絆を結ぶ~
2004年 LE CORDON BLUE 神戸校 菓子基礎 中級 上級コース卒
2009年 料理教室lista主催 料理研究家養成コース 卒
2009年 ケータリングプランナー 取得
2009年 ハーブクッキングアドバイザー 取得
2010年 神戸トアロードにカフェをオープン
2011年 自宅にて『記憶に残る料理教室』主宰『記憶に残る料理教室』
記憶に残る料理教室では、忙しい毎日の中にも、お母さんの味を子供に伝え、また、自分の味を見つけることで気持ちに余裕がうまれることを信じています。【中島涼子の記事】
https://www.branshes.jp/wpapp/blog/blog_tag/ryoko-nakajima/

【ブランシェス「mama_koe」では、ママとお子様にやさしく簡単にできるお料理をご紹介しています】
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